●できたか？？〜ツワリから始まった妊婦生活● 2003.1月初め　〜6W頃(〜2ヶ月半ば) その１：生理が来なかったから。 その２：以前に増して、胃がムカムカして食欲も無くダルクなってきたから。 その３：以前に増して、憂鬱になりイライラしてちょっとしたことがムカツイテきたから。 元来、生理不順知らずのワタシでしたので、「その１」で、妊娠はほぼ確定だな〜とは思ったのだけれど。 「その２」「その３」がしんどかった。 もともと心療内科に通い、抗うつ剤なぞを飲んでいたワタシ。 妊娠前の秋から何となく調子が悪かったので(ダルイ&活気がない)、どこからが妊娠症状、いわゆるツワリだったのかは今もわかりまへん。 妊娠するかもということで、抗うつ剤も飲んだり飲まなかったりしていたので、そのせいの体調不良だったのか、どうなのか。 とにかく、年末も正月も、まるっきり覇気がなく、とても機嫌が悪かった。 というわけで、ワタシの妊婦生活は、最悪の状態でスタートしたのでした。あ〜これがツワリなのか。

●産婦人科初診● 2003.01.14　6W02T(2ヶ月半ば) 吐き気と憂鬱さは衰えることを知らず、増々増すばかり。 どう考えても御懐妊であろう、とは思うのだけど、でもなあ、まだ妊娠1ヶ月とかそんなもんだよな〜。早いなあ。 早めに受診したところで、早くからお金かかるだけだよ、という話もきいていたのだ、けんども。 この、憂鬱&気持ち悪さには耐えられず、誰かなんとかして・・・という気持ちで、とりあえず心療内科に電話。 心療内科では「とりあえず抗うつ剤は中止して産婦人科に行ってください。胎児に影響のない抗うつ剤もあるので、ご希望あれば来て下さい」と。 あんなに「抗うつ剤はきちんと飲み続づけないと効果がないし、急に止めるといろんな症状が出てくるので、きちんと飲んで下さい！」とか言ってたのになあ。妊娠したら急に止めろとな？ もちろんこっちも「妊娠してたら薬はヤバイ」とは思ってたけどさ、胎児に影響あるんなら事前になんらかの注意や指導があっても良かったんじゃないのか？こっちが結婚してること知ってただろうに・・ブツブツブツ・・と、心療内科への不満がつのる。 あ〜もうイヤイヤ！すべてがイヤ！とりあえず誰か助けてくれ〜〜〜！とすがる思いで産婦人科へ。 幸いなことに、産婦人科選びには迷わなかったワタシ。 以前に「あそはいい病院だよ」と聞いていた産婦人科が、ウチから一番近い産婦人科だったから。(車で五分) 個人の産婦人科で、「自然分娩させてくれる・・・」とか、そんな意味合いのことを聞いていた。 「自然」という言葉に弱いので、イメージで「それはいい病院だ」と思ってしまった。今思えばチョット安易だったけど、結果オーライ。 初診の時は、とにかく具合悪かったので、初めての産婦人科！と感激する余裕も観察するも無く。 Dr.が開口一番「しんどそうだね〜」と言ってくれたので、なんか安心した。 真っ青な顔してる患者の顔を見もしないで「どうしました？」とかいう医者もいるからねえ。 結局、めでたく御懐妊ということで、具合悪さは「ツワリ」だそうな。 胃が空っぽになると気持ち悪くなるから、と教えてもらった。そうだったのか。

●ツワリ生活● 2003.02月末　〜12W(3ヶ月末) ほとんど何も食べれなかった、と思う。 老人介護の仕事をしていたのだけど、どっちが介護されてるのかわからない状態。 おじいちゃんおばあちゃんといっしょにテレビ見て一日しのいでみたり。 とてもじゃないけど人並みに仕事なんかできない。 妊娠とは別の理由で、二週間後に退職することが決まっていたので、もうやる気も無くなってたのかもなあ。 這うように仕事に行く日が何日か続いたのですが、這うことも出来なくなり、予定退職日より前に仕事を辞めた。 無理！ あとはほとんど寝たきり生活になった。 割り切ってホントに寝てれば良かったのだが、なんとか普通に動こうとしては、動けなくて落ち込んだり。 予定外に、次の仕事を探せなくなってしまい、家計が大ピンチ。それで増々焦って落ち込み、「もう人として終わりだ・・・」とか思ったり。 部屋はどんどん汚くなり、洗濯物はたまり、お腹は空くのに動けないしお金は無いし・・・かなり鬱々と生活していた。 それでも、症状的には軽いツワリだったのかな〜と。後から思えば。 吐き気はしたけど実際吐くことはなかった、ので、体重が減ることもなかった。 食べれなかったけど、だからといって倒れることもなく、目の前に何か出されれば、意外と食べれたりしてた。 もうあきらめて母親に来てもらったり、親戚のおばさん達が実はツワリ経験者でいろいろ優しくしてもらったり。 そんなこんなしてるウチに、な〜んとなく良くなってきた。 教科書通り(？)4ヶ月に入る頃にはだいぶ良くなり、普通に食べれるようになってきた。 ヨカッタよぉ〜。こんな状態ずっと続いてたら大変よ。良くなってホン・・・ト良かった。

●安定期？● 2003.03〜4月　13W〜20W(4〜5ヶ月) ツワリの名残りで体力は落ちていたけど、普通に食べれるようになってきた。 17W(5ヶ月初め)の検診では、体重がひと月で2kg増えていた。 もともと痩せ形で太れなかったワタシ。普通に食べるだけでこんなに太るのかと、初めての体験にビックリ。 4ヶ月の頃、結婚式をしたのだけど、和服もドレスも特にお腹周りは気にせず、普通のモノを着れた。 5ヶ月の初めの頃、三泊四日で旅行に行った。 シーズンオフの函館で人気（ひとけ）も無く、のんびりスケジュールにしたので大丈夫だった。 さすがに長い距離は歩く体力は無く、座り込むことが何度かあったけど。 5ヶ月の戌の日に腹帯・・・とはよく言ったもので、その頃を過ぎると急にお腹が膨らんできた。ポッコリ。 ジャンパースカートと、だんなさまのお古のジーンズで過ごしてた。 旅行したりなんだりは、この時期が一番いいかも。 これを過ぎると、お腹も出てきてなんとなく大変。

●のんびり妊婦生活● 2003.04〜6月　21W〜28W(6〜7ヶ月) お腹も出てきて、腹のコも動くようになってきて、妊婦生活にも慣れてきた。 もともと立ちくらみを起こしやすい人だったワタシ、妊娠して増々クラクラしてきた。 スーパーで買い物してるとだんだん気持ち悪くなってくるので、買い物は手早くするようにした。 いつ気持ち悪くなるかわからないので、どこへ行っても、とりあえず座れるところ、ベンチとかトイレの場所は常に確認していた。 そんな感じで、いろいろと慎重に、用心しながら、無理せずのんびり過ごすペースが身に着いた。 6ヶ月の終わり頃、仙台にライブを見に行った。 ライブ自体は、小さなバーで座って聴くヤツだったので問題なかったのだけど、仙台の街を歩くのがおっかなくて大変だった。 私の住んでる盛岡では、ほとんど車生活。買い物は郊外。 盛岡に比べたら、仙台は超都会であった。人込みがコワイコワイ。 人が歩くスピードに付いて行けず、全部の人が自分にぶつかってくるような気がした。 道路の隅っこをゆっくり歩いたり、階段では手すりをぎっちり掴んでいた。 なんともはや・・・。お年寄りの気持ちがよくわかったよ。(ビュンビュン歩くお年寄りもいるけどね) 普段、車を運転してても、超安全運転。反射神経が確実に鈍っているのがわかるもんだから、おっかなくてスピードが出せない。 人が運転する車に乗ってると、ジェットコースターに乗ってる気分。ヒィ〜〜という感じになる。 腹筋が効かないのでカーブでバランスがとれない。平衡感覚もおかしいのかな、すぐ車酔いしてしまう。 妊婦さんって、確かに病人ではないかもしれないけど、でもやっぱ普通の状態じゃ無いのだなと思った。

●巨大腹● 2003.07〜8月　29W〜36W(8〜9ヶ月) 妊婦検診が月一回から二週間おきになるこの頃から、また一段と腹がデカクなる。 今までは「お腹出てきたね〜」と笑顔で御挨拶程度に言われていたのが、「・・・ナニ？そのお腹！！？？」とギョッとされるようになった。 自分でも時々ギョッ！となりましたわよ。 胎動も「あ、今動いた�｡」な〜んて可愛いものではなく、「うっ！」「ぐえっ！」「アイタタタ・・・」ってな具合。 まるでピョン吉、ど根性ガエルごっこ状態。 足腰が辛くなるのもこの頃からなんだと実感。 目測を過って、腹をあちこちに引っ掛けたり、前屈みになれなかったり、流しに立っていても腹がつかえたり、動きにくいことこの上なし。 う〜〜、もう出したい・・とつい思ってしまうのだった。

●臨月● 2003.08〜9月　37W〜40W(10ヶ月) もう、いつ生まれてもダイジョブだぞ、となりました。 出産は恐ろしいほど辛くて痛くて大変なんだろうけど、もう生みたくて生みたくてうずうずしてくる。生むのが楽しみになってくる。 早く陣痛来ないかなあと、ちょっとウキウキ気分になるから不思議だ。私はイベント好きだからそうだったのかも。 友達は、予定日が近づくにつれて恐くなってきたらしいから、人それぞれなんだろうな。 予定日が近づくと「どう？まだ？」という電話が多くなる。予定日はだいたいの予測日なのに、予定日を一日でも過ぎると「どうしたの？ダイジョブなの？」と不安ゲな電話が増え、なんとなく不安になってくる。 予定日の二週間過ぎまでは正常分娩なんだから、全然心配すること無いのにね。 予定日の二日後、無事出産しました。 当日まで、おしるしも前駆陣痛のようなお腹の痛みもなかった。 出産のお話は、出産ページにて。